世間ではゴールデンウイークが始まったはずの4月29日、行くところのない大人たちが15人もハーバーに集まってIST(ラジアル縛り)が開催されました。出艇時は6mほどの西風が入っていて「こんなに吹く予報じゃなかったのに」とつぶやく人もちらほら。しかしながら、風はこの時点がピークで、昼過ぎにかけて徐々に落ちていくことになります。
1レース目は久しぶりのコース1。風は4mほどあるものの、夜中から吹いていた西風の影響で波が残って走らせにくいコンディションです。2回目の上りレグあたりから風がやや不安定になり、クローズホールドで波をどう処理するか悩ませる海面になりました。
2レース目からはおなじみのコース4。攻めに攻める艇団はX旗が揚がってもそのまま走り続けます。リコールは血気盛んな佐々木さんでした。
3レース目はゼネリコを繰り返し、運営にU旗を使わせてしまいます。このレースでU旗の餌食になったのはなんと佐藤潔さんでした。珍しいですね。潔さんのリコールはほとんど記憶にありません。
4レース目はスターボードの片上りに近いレグになってしまいました。このレースは目黒さんがリコール。15艇と多く集まったからでしょうか、今日はスタートラインも高く、リコールが多かったですね。
最終成績は1-2-2-2と事故なくまとめた大工が1位、2位はやはりこの風域は速い高嶋さん、3位はUFDを知らなかったため優勝スピーチまで考えていたであろう佐藤潔さんでした。リコールしたとはいえ、このコンディションではやはり佐藤潔さんが速かったです。もちろんウエイト差はあるでしょうが、いつも通りきっちり確実に走っているなぁという印象でした。
軽風コンディションということもあり、誰もが上位争いに絡むチャンスがある面白いISTでした。個人的に印象に残ったのは、レジェンド目黒さんが相変わらず冴えた走りで上位集団で走っていたことと、米林さんがところどころで輝くスピードを披露していたところですね。
重量級選手にはストレスが溜まりやすいコンディションでしたが、丁寧に走るのって大事だなぁと勉強になりました。
次回ISTもラジアル縛りです。最重量(DEBU)の平尾キャプテンは減量して挑むそうです。楽しみですね。 (レポート:だいく)
<結果> 成績表 ⇒
1位:大工 1-2-2-2 ( 7点)
2位:高嶋 3-4-1-8 (16点)
3位:佐藤潔 2-1-UFD-1(20点)
4位:平尾 10-3-3-6 (22点)
5位:芳野 9-10-6-3 (28点)
6位:佐々木 7-OCS-4-5(32点)
(写真中上:団子状態でフィニッシュ!!キラリ光る米林選手
写真中下:盤石のレース運びでしたがUFDに泣いた佐藤潔選手
写真下:新艇で見事優勝の大工選手)