全日本マスターズ前の課題整理、第5回IST開催[2025.9.27]

漸く秋らしい気温になった稲毛ヨットハーバーにスポット参加の鈴木百合選手を含めた13名のレーザー乗りが集まり第5回ISTが行われました。

第1レース
東寄り3~4m/sの軽風が吹く中、スターボードロングでコース2が設置された第1レース、本部船寄りの上一からスタートした佐藤選手がその後も着実にリードを広げてそのままトップフィニッシュしました。
第2レース
 多少風速が上がったこともあり、サイドマーク回航のもう1レグを加えたコース1が指示された第2レース、ラインの上寄り本部船付近が混んだ状態からスタートした艇団を中心にレースが展開され、途中まで2番手集団にいた芳野選手が最終上りレグで左海面のブローをうまく捉えてトップに浮上、そのままフィニッシュ。スタート時に下側の艇にぶつけながらベア・加速していった山本選手はこのレース4位に食い込みました。
スタート時にラインを気持ちよく流す目黒選手につられたか、平尾キャップはこのレースは同氏と共に惜しくもUFD失格となりました。

第3レース
風が右に振れて風速も4~5m/sとやや上がり、マークを打ち直してレグも多少伸ばされたこのレース、気合を入れ直した平尾キャップがライン下側から綺麗にスタートを決めた後、スターボードタックを快調に伸ばすなど、独走気味にそのままトップフィニッシュを決めました。
第4レース
 ここまで佐藤選手と高嶋選手が共に7得点と同率首位で並び、優勝の行方は最終レース結果如何となりました。本部船付近では15度ほど風向が振れて、スタートラインの有利不利が刻一刻と変わる中、下一からスタートした武井選手と大和選手が左のブローを捉えて第1上マークを1,2位で回航、それを高嶋選手他が追う展開となった。
優勝争いの佐藤選手は第2下マークで3位まで回航順位を上げたものの、高嶋選手が最終上りレグでうまくブローとシフトを使って振り切り、それまで先頭だった武井選手をも抜いてトップフィニッシュ、見事優勝を飾りました。

軽風から中風まで吹いた今回のISTでは、周期的な風のシフトとそれに伴うブローの捉え方、また千葉港方面からの波を正面に受けるポートへタックでのクローズホールドなど、随所に工夫を凝らす場面があり、10月に別府で開催の全日本マスターズ選手権へ向けて課題を整理できた一日となりました。
今回のISTがラジアル縛りということもあり、小柄でフルハイクしている選手に向かって、とある重量級選手が、「自分はオンデッキですよ」。等の軽妙トーク(?)も交わされる和やかな秋の一日となりました。次回開催は10月19日(日)となります。  (レポート by 竜)

<結果>成績表 ⇒
1位:高嶋  2-3-2-1  ( 8点)
2位:佐藤潔 1-2-4-3  (10点)
3位:武井  4-5-6-2  (17点)
4位:芳野  8-1-5-5  (19点)
5位:平尾  3-UFD-1-6(24点)

(写真中:3R目でTopをとるも、2R目はお決まりの”***”平尾選手)
絡められて沈させられているのは、さて誰でしょう?
写真下:最終Rを制し優勝の高嶋選手)

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