5月、6月と強風(宴会??)のため中止(予備日に延期)となったISTが3ヵ月ぶりとなる7月12日(土)に開催されました。佐藤(キヨシ)がレポートします。
風は朝から5~6m。軽量級の芳野さんや私にとってはリグをスタンダードにするか?ラジアルでいくか?一番悩む風域。早々にハーバーに来ている芳野さんは熟慮の末、スタンダードを選択した模様。
のろのろと9時過ぎに来た私はスマホとハーバーの掲示予測を見ながら、うーん。。。
救助艇ヌーボーを海に降ろす準備をしているとさらにのろのろと(そのくせ、にぎやかに)やってきた平尾キャプテンと佐々木君がすでにセイルを上げている面々を見て、”皆ラジアルみたいやから俺らもラジアルにしよかぁ。その方が面白そうやし。”とラジアルを選択したみたい。大工君は最初からラジアルを選択。”じゃあ俺もラジアルにしよっと。”と、私。
”皆がラジアルにすれば風落ちたらスタンダードで出たら勝てるかも。”と、再度結構悩んでいた芳野さんも結局ラジアルに変更。”これはラッキー!この風で皆がラジアルだったら俺だけスタンダードなので勝てるかも。”と、重量級の大和君。
結局13艇出場中、大和君以外が全員ラジアルというラジアル縛りのようなISTに。
第1レース:風は4mくらい。コースは30度に設定。コース1のフラッグに大和君がいつにもなく本部船にコースの内容を尋ねている。
”もしかしたらトップ引くかも知れないから、、、”と。スタートは上有利か、と私は思ったけどそうでもなかったみたい。。。
また左海面が良くて右寄りを選択した私は上マーク8位くらい。下よりから出た芳野さんと平尾君が、大工君に続き好順位で上マークを回航。
続く佐々木君がタックでフットベルトに足がかからずなんと沈。見事巻き込まれて大和君が止まってしまう羽目に。これによって結構ダンゴ状態でサイド、下へと。結局このレース、私はなんとか順位を上げて4位でフィニッシュ。
大工君がダントツのトップ。”スタンダードだと遅れていても面白いように抜ける!”と大和君が2位。芳野さんが粘って3位。
第2レース:風は少し落ちて3mくらいか?結構シフティーになってきている。今度は下有利とみて下イチでスタート。でも上に艇がいたのでタックできずにいるうちに、早々と右に返した艇団が良いブローをつかんで伸びている。結局このレースも1上は8位くらい。またまた大工君がぶっちぎっている。”なんでいつもそんなに良いところにいるんだろう???センスの違いかな?”
このレースも何とか振れをつかんで4位まであがってフィニッシュ。スタンダードの大和君がまた2位。今日はこの二人でワンツーかな?
コツコツと4位を取ってると3位くらいになれるかなぁ。。。
そして第3レース!風は結構振れ回る状態に。しかもレンジで30度くらいは振れている感じ。風速はさらに下がって2m~3mくらいになって、ところどころブローがあったりなかったり。
運営は風が落ちたとみてコース1からコース2に変更。(上ーサイドー下ー上ー下ーフニッシュ、の短いコース。)
スタート直前までは下有利だったので平尾君と ”今度こそ下イチ即タックやな。”って会話。”そーですねぇ~。下イチ即タックですわぁ~!”って話す平尾君に本部船から見目さんが、”平尾さん!何やってるんですかぁ!出ちゃいますよぉ!!”って叫んでいる。おっとっと、とあわてて戻る平尾君。話に夢中でライン見ていなかったらしい。
ぼーっとしてたらチコちゃんに叱られるぞ。やつがリコール多いのはこういう理由か。スタート攻めてるわけでは無いんだな。。。
そうこうしているうちにスタート。が、なんとスタート直後に風が大きく右に振れる。(多分15~20度くらい!)
下イチから出て即タックした私は最初の2艇位は前をきってかわせたもののその後はますます下振れの状態になり、スターボを伸ばす残りの艇すべてのはるかスタンを切る羽目に。
タックをしようにもタックしたら誰かの艇のブランケットに入ってしまう状態になるのでそのまま走るしかない状況。スタート前のシュミレーションとは大きく異なり悲しいことに本部船のちょい前を横切る形に。。。でも上よりからスタートして即タックした佐々木君と大和君は右からのいい風をつかんですでにはるか先を走っている。
”こりゃ角度は悪いけど右にブローがあるな。”とそのまま私は右へ。でも振れ回る風を見込んで佐々木君、大和君よりも大分と早く手前でタック。これくらいなら風がどっちに振れても大丈夫だろう、と。セイル越しによく見ると左に行った連中が伸び悩んでいる。風が無いみたい。
しばらく振れタックをしながら進んでいくと右に良いブローが。ポートのレイラインにはちょっと早いけどそのブローをつかんで走っているとこれがまたラッキーにもドンドン上振れしていく。
同じブローを私の上でつかんでいた田淵君がオーバーセイル気味にトップで上マークへ到達。私はちょうどいい感じにアプローチする格好になって2位回航。
一時ダントツトップだった佐々木君は右への突っ込み過ぎがたたって3位で回航。左に行った大工君がはるかマークの手前でほぼ死に体状態。
そのままの順位で下マークまで行って第2上マークへ向かう途上、右に行く田淵君、左に行く佐々木君。その間を私。
このレグ、右はあまり良くなかったみたいで左に行く佐々木君とそれを抑えに行く私との競争に。日頃の行ないなのか?上マーク手前で私の方に良いブローが入り佐々木君を突き放す形になってマークを回航。遅れて佐々木君は右から来た田淵君と絡み合うような形になってほぼ同時に回航。コース2だったので、このまま私がトップフィニッシュ。接戦を制した田淵君が2位。佐々木君が3位。
その後ダンゴ状態の中、大分と遅れて大工君がフニッシュ。この時点では私も大工君も、大工君が何位だったのかわかっていない。大和君はなんと11位。(後ろに2艇だからすぐわかる。)
この時点ではまだ第4レースが勝負だな、とくらいにしか思っていなかった、というのが本音。ところが風がますますシフティーになり、加えてあったりなくなったりを繰り返すことに。
マークを打ち直した途端、風位はまた元に戻ったり。結局結構長い間風が安定するのを待った挙句、第4レースはノーレースと決定。
そこで初めて、大工君の第3レースの順位が話題の焦点に。7位までだと大工君の優勝。8位以下だと私の優勝。
大工君の感触としてはまさにそのあたり、、、だと。陸に上がってから私は前回(4月IST)の ”優勝ぬか喜び事件”もあるので今回は、”まぁ大工が優勝、俺が2位”と話していたところ、
何故か平尾君が何の根拠もないのに ”絶対キヨシさんが優勝ですよぉ。スピーチ考えといてくださいよ!ありがた~い話!”と言い寄ってくる。
ぬか喜びさせておいて結局2位でまた酒の肴にするつもりだな、そうはいかんぞ!
ところがところが、表彰式で大工君が何と8位!!1点差で私の今期初優勝が転がり込む形!
でも、
勝因1:第3レース、風が落ちたので運営がコース2を選択してくれたので大工君が8位までしか順位を上げられなかったこと。
勝因2:その時点では優勝が誰か分からなかったものの結局第4レースが無かったこと。 でしょうね。
でもひとつまじめな話をすると、、、
勝因3:第1レース、第2レースとあまり良くない順位で1上を回ったにもかかわらずあきらめずに走って両レースとも4位にまで上がれたこと。 ですね。
でも今回のレースで運をたくさん使っちゃいました。来週は九州津屋崎でめんたいカップ、その翌週は高松で四国選手権。
もう運は残っていないんでしょうね。。。。 (レポート:佐藤き)
<結果> 成績表 ⇒ ![]()
1位:佐藤潔 4-4-1 ( 9点)
2位:大工 1-1-8 (10点)
3位:平尾 5-3-5 (13点)
4位:大和 2-2-11 (15点)
5位:芳野 3-10-6 (19点)
6位:山本 7-8-4 (19点)
(写真上:第1R・第2Rはぶっちぎりの大工選手でしたが…
写真中1:ゲスト夫婦も参戦した運営勢は賑やかでした!
写真中2:田淵家は一家総出で出場!
写真中3:劣勢から粘りの走りで逆転優勝の佐藤潔選手
写真下:このところ毎回暑気払いです(#^.^#))