最悪の週末!!~水難事故に学ぶ~

2010年7月10日(土)、稲毛ヨットハーバー初?のセーリング中の死亡事故が発生しました。
天気:晴れ、風速:7m、風向:南西。TBFメンバーにとっては、一番心地よくセーリング&プレーニングできるコンディションだったかと思います。
稲毛ヨットハーバーのレンタル艇(Y15)を借りて行うレクリエーションであったため、中止も含めて検討しましたが、レスキュー艇を出して安全を確保するとともに、十分に経験のあるスキッパーに舵を託したはずでした。実際、落水した彼は、ウインドサーフィン15年の経験に加え、クルーザーでも舵をとることもあった方でありました。
事故のきっかけは、タックの際バランスを崩して落水したもの。ディンギーヨットの場合、落水したり沈することは、よくあることですので、当然ライフジャケットは着用しておりましたが、残念ながら着用していたライフジャケットはクルーザーとかでは一般的な膨張式のライジャケ!(手動式のものでした)
泳ぎに自信があったことがアダになったのか?ライジャケは使用されず、本人が泳いでいるうちに一瞬にして力尽きてしまった状況です。
海上からのハーバーおよび監視艇への連絡、AED・救急車の手配、心臓マッサージ...可能な限り速やかに対処し、病院への搬送も行われたのですが、残念ながら同日夜お亡くなりになられました。
ヨットに限らず、あらゆるスポーツやレジャーは、危険との隣り合わせの中で楽しんでおります。
ただし、命のリスクを限りなく最小限にするための方策は、たくさんあるはずです。
事故が起こってはじめて“なぜこの事故は起こってしまったのか?なぜ助けられなかったのか?防ぐことはできなかったのか?”...いろいろ考えさせられます。
考えだしたら、きりがありませんが、ひとつ言えることは、二度とこのような事故を起こさない!ように再発防止に努めること!
救助に加わっていただいた大西Capからの言葉を借りて、TBFメンバーの皆さんにも再度徹底してほしいことがあります。
1.十分な浮力のあるライフジャケットを着用すること!
2.落水したら絶対にフネから離れないこと!
3.万一離れたら絶対に泳がないで、救助を待つこと!
この3つが徹底されるからこそ、セーリングは楽しいスポーツになりえることができるのです。
この3つのうちひとつでもかけていれば海は簡単に私たちの命を奪おうとします。(O西)
確かにヨットに乗りはじめる頃、最初に教わったこと、そして最初に教えることですね。 
Imgp09491_2 あと、私が感じることは、とにかく安全第一!無理はしない!やめる勇気を持って望む!
ことかな?と思いました。
レースに遠征した際よくありますが、稲毛では帆走中止の風の中、平気でレースが行われます。
自分の実力と体力を考えながら、やめる勇気も時には必要だと思います。
2010年7月18日(日)、第2回スバルザカップというクルーザーレースがありました。
彼も乗船する予定でしたが、叶わなかった無念を弔うため、彼の遺品とともに一緒にレースを行いました。
これだけで、無念が晴れるわけではありませんが、好きだった海の上で、風になったのかなと思います。
TBFメンバーではありませんでしたが、海を愛する仲間の死をうけ、このHPをお借りし、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

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